【ついに暴かれた成功の法則とは】「残酷すぎる成功法則」
残酷すぎる成功法則という本について1,000字で解説します。
【成功者はレールから外れた人間】
成功者には、ふるいにかけられても残り続けた人間と、従来のレールから外れてしまった人間の2種類が存在します。
社会的変革をもたらすような成功を手にするのは、レールから外れた人間なのです。
ふるいにかけられて残るのは、トゲのない人間だけです。
むしろ、一般的には望ましくない人間こそが、特定の分野で圧倒的な力を発揮するのです。
【善か悪か】
正義と悪のどちらが成功するのでしょう。
職場での出世は、実績よりも評判が重視されます。
「悪は善より強い」という研究論文では、あらゆることにおいて良いものより悪いものの方が影響が大きく、効果が長く続くことが証明されています。
成功という尺度で組織の人間を評価すると、下の順位には人に多くを与える「ギヴァー」が多いことがわかっています。
囚人のジレンマという実験では、相手を裏切ることが合理的な判断であると、経済学的に証明されています。
正義は悪に負けてしまうのでしょうか。
決してそんな事はありません。
成功者の下の順にギヴァーは多かったのですが、上の順位にもギヴァーが多かったのです。
囚人のジレンマ実験も、何度も繰り返すことで、裏切り者は成功しないことがわかっています。
多くの場合、短期的には悪が得をします。
しかし、自分のことばかり優先する利己主義には、やがて破滅が訪れるのです。
【成功と自信】
成功者には自信が必須なのでしょうか。
成功者はもともと自信を持っており、成功をおさめることで更に自信を向上させます。
そして、自信のある人は、実際に権威のある地位につきやすいことがわかっています。
しかし、自信過剰な人がもたらす損害は、大きなものになりやすいのです。
自信がある人は、他人の意見を聞きにくく、変化を受け入れにくくなります。
また、権力のある地位につくと共感能力が乏しくなり、嘘を付く回数が増えます。
リーダーが尊大なチームは、メンバーの協力が得られなくなります。
過度な自信を持つことはマイナスに作用するのです。
自分を信じることより、自分への思いやりを持つことが重要なのです。
【成功とは】
人生を成功という尺度で測るべきではありません。
たとえ事業に成功して大儲けできても、幸福になるとは限らないのです。
成功は必ずしも幸福をもたらしませんが、幸福は成功をもたらします。
成功という尺度に縛られないことが、やがて成功につながるのです。