もさおのためになる話

もさおが、ためになる話をします。

大学設置基準について

大学設置基準は、大学を設置するのに必要な最低の基準となっています。
この基準を下回らないこと、さらにはその水準を向上させるよう努めなければなりません。

【教職共同について】
大学は、教育研究活動等の効果的な運営を図るため、教員と事務職員との適切な役割分担のもと、連携体制を確保し、これらの者の協働によりその職務が行われるよう留意することとなっています。

教員と職員が連携して、教育研究活動の推進に努めることは、大学を設置するための最低限の基準なのです。


【教員の配置について】
大学は、その教育研究上の目的を達成するために必要な教員を置くこととなっています。
教員の構成が、同じ年齢の人ばかりに偏らないよう配慮することも義務付けられています。
教員は原則、一定数の授業を担当していますが、必要に応じて、授業を持たない教員を置くことも認められます。

なお、複数のキャンパスを持っている大学の場合、各キャンパスにごとに必要な教員を配置する必要があります。

また、教育改革の意図から、実務家教員という、社会での実務経験を持つ教員を一定数配置することとなっています。


【教員の資格について】
大学教員になるために必須となる資格はありません。

「博士の学位を持つ、研究上の業績のある者」だけでなく、
「専攻分野について、特に優れた知識及び経験を有する者」も大学教員として認められます。

また、学長となることのできる者は、人格が高潔で、学識が優れ、かつ、大学運営に関し識見を有すると認められる者となっています。


【教育課程(カリキュラム)の編成】
大学は、教育上の目的を達成するために必要な授業科目を開設し、体系的に教育課程(カリキュラム)を編成しなくてはなりません。
教育課程は、各授業科目を必修科目、選択科目及び自由科目に分け、これを各年次に配当して編成します。

各授業科目の単位数は、大学において定めることになります。
1単位の授業科目は、45時間の学修を必要とする内容にしなくてはなりません。

講義・演習については、15~30時間の授業で1単位、実験・実習・実技については、30~45時間の授業で1単位とします。


【授業期間】
1年間の授業期間は、定期試験期間なども含め35週にわたることを原則とします。

各授業科目の期間は、10週または15週にわたる期間を単位として実施するものとします。
教育上必要で、十分な教育効果をあげることができれば、例外も認められます。

授業は、講義、演習、実験、実習、実技のいずれか、もしくは併用によって実施します。
また、多様なメディアを高度に利用したオンライン授業も可能です。


【卒業要件】
卒業の要件は、大学に4年以上在学し、124単位以上を修得することとしています。
医学部等については、6年以上在学し、188単位以上を修得することとしています。

なお、他大学の授業や、大学以外の施設で修得した科目を、最大60単位まで卒業要件に含めることもできます。
ただし、専門職大学や短期大学で履修した連携開設科目については、最大30単位までとなります。


【校地、校舎について】
校地は、教育にふさわしい環境とし、学生が休息その他に利用するのに適当な空地を有する必要があります。
授業を行う教室だけが用意できればよいわけではないのです。

また、校地やその隣接地に運動場(体育館・スポーツ施設)を設置する必要もあります。
これは、大学以外の者が運営する施設で代用することも可能です。

さらに、大学の規模に応じて、図書館・医務室・会議室・研究室等の設置も必須となります。