【コミュニケーション講座】「会話を続けるテクニック」
円滑なコミュニケーションを取るためには、テクニックが必要です。
日常生活では、様々な場面で人と接する機会があります。
その場面に応じて、必要となるコミュニケーション能力は異なるのです。
今回は、コミュニケーションのパターンと、その能力を向上させる方法を紹介します。
1.コミュニケーションのパターン
日常においては様々な場面でのコミュニケーションが想定されます。
コミュニケーションの種類をおおまかに分類すると、次のようになります。
①1対1のコミュニケーション
②集団内でのコミュニケーション
③面接におけるコミュニケーション
④職場でのコミュニケーション
⑤チームをまとめるコミュニケーション
⑥打ち合わせや会議におけるコミュニケーション
⑦講演やプレゼンなど一方向のコミュニケーション
⑧異性や恋人とのコミュニケーション
2.まずは1対1のコミュニケーションから
コミュニケーション能力を向上の第1歩として、まずは1対1でのコミュニケーションスキルを磨きましょう。
・頭の中での対話(自問自答)
会話の事前準備として、まずは自分の頭の中で会話を行ってみてください。
自分がどんな質問をして、相手がそれになんと答えるか想像してみます。
そして、その相手の回答に対して、さらに質問をするという流れを繰り返していきます。
まずは、質問(自分)→回答(相手)→感想・意見(自分)→質問(自分)
→回答(相手)・・・という流れを可能な限り繰り返してみましょう。
・対話
続いて、実際に雑談などの対話をしてみましょう。
自分の頭の中で考えたときより、うまく会話が続かないかと思います。
その原因としては
①「人と対面することによる緊張」
②「相手からの想定外の回答」
③「自分が相手にどう思われるかという恐怖」
という理由が考えられます。それぞれの対処法を紹介します。
①「人と対面することによる緊張」への対処法
コミュニケーションに限らず、緊張を緩和するためには慣れるしか有りません。
なるべく話しやすい人と会話することからはじめ、知らない人と話す機会を少しでも設けることから始めましょう。
②「相手からの想定外の回答」
自分の頭の中で考えた場合と異なり、実際のコミュニケーションでは思いもよらぬ回答が返ってくるものです。
そんなときにどう切り返して良いかわからずに戸惑ってしまい、会話が続かなくなってしまいます。
これを回避するには、その都度適切な切り返しができるアドリブ力が必要となります。
アドリブ力を伸ばすために、発想力を鍛える必要はありません。
「こうきたら、こう返す」という会話のストックを蓄積することが重要です。
そのためには、頭の中での対話や、実際の会話を繰り返すことが必要となります。
③「自分が相手にどう思われるかという恐怖」
「こんなことを言ったら嫌われるのではないか?」
「こんなことを聞いたら、変に思われないだろうか?」
このような思いによって、会話がスムーズに進んでいかない場合があります。
これに対処するためには、意識のベクトルを変える必要があります。
もちろん、相手が傷ついたり、嫌な思いをしないような配慮は必要です。
このように相手を思いやる考え方は、意識のベクトルが相手に向いている状態です。
「自分がどう思われるか」という恐怖を感じるということは、意識のベクトルが自分に向いてしまっているのです。
このような恐怖を回避するために、意識のベクトルを相手に向けるよう心がけましょう。
3.初対面の相手との会話
初対面の相手と会話するときが、最も緊張する場面かと思います。
相手の情報が乏しいため、想定外の回答のリスクや、相手にどう思われるかの不安も高まります。
そこで、初対面の相手と話すときのために、以下のような事前準備をしておくことが重要となります。
・質問する
1対1の会話に詰まってしまうと、お互いに気まずくなり、さらに話しづらくなってしまいます。
そんなときのために、場をつなぐためのテンプレートを用意しておくことが役立ちます。
会話に困ったらこの質問をしようという「質問のストック」をできる限り用意しておきましょう。
ただし、何度も会っている相手だと、過去と同じ質問を繰り返してしまうリスクがあります。
まずは、一番緊張しやすい初対面の相手を想定した質問を作ってみましょう。
例)最近の休みは何してますか? 食べ物の好き嫌いはありますか?
最近、旅行には行きましたか? どんな仕事をしてますか?
学生時代の部活は何ですか? どんなアルバイトをしてきましたか?
・自分のエピソードを話す
初対面で、互いに話がしづらい状況であれば、まずは自分の過去や考えを開示することで、相手からの開示も引き出しやすくなります。
特に、過去の失敗などを話すことで、相手は安心感を抱きます。
自分のエピソードトークをいくつも準備しておきましょう。
多少盛って話すのが良いです。
ただし、自分の話ばかりに終止してしまうと、逆に嫌われてしまうリスクがあるので注意しましょう。
4.相手の感情に注目する
1対1のコミュニケーションに慣れてきたら、1歩進んで、会話中に相手がどんな感情を抱いているかという点に注目してみましょう。
初めは、会話を成立させることに精一杯になるかと思いますが、余裕が出てきたら徐々に意識を相手に向けていくのです。
この会話をしていて、相手は何を感じているだろう、どんな感情を抱いているだろうということを考えつつ会話を続けてみましょう。
相手の感情に応じて、話し方や話す内容を変えられるようになることを理想としてください。