もさおのためになる話

もさおが、ためになる話をします。

【非認知能力】-数値にできない人間の力-

数値にできない人間の価値-非認知能力とは?-

 

IQや偏差値、年収など、人の能力を測る基準はいくつも存在します。

このような数値と、将来の成功にはどれだけの関係があるでしょうか。

 

単純に考えて、IQの高い人のほうが、低い人よりも成功しやすいように思います。

確かに、成功者にはIQの高い人が多いのは事実です。

しかし、IQが高くても成功しない人は多く、IQが低くても大きな成功を手にする人はいます。

IQの高さは、一つの武器にはなり得ますが、成功に直結するわけではありません。

 

それでは、成功に直結するような能力とは、どのようなものなのでしょうか。

それは、「非認知能力」と呼ばれるものです。

 

 

1.マシュマロ実験

海外で有名な「マシュマロ実験」という、4歳の子供を対象にした実験があります。

研究員は、子供の目の前にマシュマロを1個用意し、

「15分間食べるのを我慢できれば2個目のマシュマロをあげる」

と約束してその場を離れるというものです。

 

この実験では、マシュマロを我慢できた子供は約1/3となりました。

数値化はできませんが、マシュマロを我慢できた子供は、我慢できなかった子供より自制心が強いと考えられます。

 

子供の頃の自制心が、将来どのように影響するのかは、この10数年後に行われた追跡調査によって明らかになります。

マシュマロを我慢できた子供と、そうでない子供の間に、何か違いは現れたのでしょうか。

 

追跡調査の結果、自制心が高かった子供は10年以上経過しても、相変わらず自制心が高い傾向がありました。

さらに、学力試験における結果も、高い傾向がありました。

この結果は、さらに10数年以上後に行われた追跡調査でも同様でした。

つまり、幼少期の自制心の高さが、生涯の学力の高さに影響していたのです。

 

2.GRIT

将来の成功に直結すると考えられている非認知能力に、「やり抜く力」があります。

やり抜く力は「GRIT」と呼ばれています。

度胸(Guts)・復元力(Resilience)・自発性(Initiative)・執念(Tenacity)の頭文字を取ったものです。

 

どれだけ基礎能力が高くとも、難しいことに挑戦すれば、簡単には成功に至りません。

 

「成功とは、多くの失敗を経てこそ到達できるものである」(出典:『もさおの名言集』)

「失敗なき成功は、偶然に過ぎない」(出典:『もさおの名言集』)

これらの言葉のとおり、1度の失敗で挫けていては、成功にはたどり着けないのです。

 

たとえ失敗しても、自分が成長することで、次は成功できるかもしれません。

また、常に環境は変わっていくものです。

環境が変わることでも、次は成功できるかもしれないのです。

いずれの場合も、諦めてしまったときにだけ失敗が訪れます。

 

3.マインドセット

GRITは、能力だけではなく、価値観によっても大きく影響を受けます。

成功を信じて多くの失敗を経験することは、忍耐力を要するものです。

 

どれだけの失敗に耐えられるかは忍耐力の強さが鍵となりますが、そもそも、「何度失敗してもやがて成功にたどりつける」という考え方を持っていることが前提となります。

 

このような、価値観や物の見方のことをマインドセットといいます。

 

人の能力は生まれ持った才能で決まるという固定的なマインドセットを持っている人は、度重なる失敗を乗り越えようという考えが生じません。

たとえ、強靭な忍耐力を備えていても、失敗のリスクに挑戦しようとは考えないのです。

 

非認知能力を鍛えることも重要ですが、成長につながるマインドセットを持つことも重要です。

人は成長するものだというマインドセットを持ち、目に見える数値にとらわれないことが、将来の成功を導きます。

 

4.おわりに

テストの成績や、年収などの値は、”今まで”の結果に過ぎないのです。

これからの人生の結果は、”これから”の自分が生み出します。

数値にできない能力にこそ目を向けて、成長のために足を踏み出しましょう。

 

「”成長”こそが人間に与えられた最強の武器である」(出典:『もさおの名言集』)