もさおのためになる話

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【コミュ力講座】集団内でのコミュニケーション

日常生活において、友人や同僚などと集団で会話をすることも多いかと思います。

集団の中でのコミュニケーションにおいては、1対1で会話をする場合と異なるスキルが求められます。

集団内でのコミュニケーション能力を高める方法を紹介します。

 

 

1.役割の分担

集団内におけるコミュニケーションは、1対1で行う場合と大きく異なる部分があります。

それは、「役割の分担」が生じることです。

 

1対1でのコミュニケーションでは、話すことと聞くことを双方が行って、会話が成立します。

しかし、集団においては、極端な話、なにも喋らない人や、話を聞かない人がいても会話が成立します。

 

2人で両手を使って支えながら成り立っていた会話が、片手間で成立するようになるのです。

これによって、各々が特定の役割に集中することができるようになります。

 

2.集団内における役割

集団内で分担できる役割としては、以下のようなものがあげられます。

なお、一人が複数の役割を持っていたり、一度の会話であっても役割が入れ替わるような場合もあります。

 

・主体になって話す人:一番喋る人。面白いかどうかは人それぞれ。

・話題を提供する人:初めに喋りだす人。会話のきっかけを作る役割。

・質問をする人:話を広げていく人。他の人が気持ちよく喋れるようサポートする。

・相槌を打つ人:喋っている人が気持ちよく喋れるサポートをする役割。

・人に話を振る人:あまり喋っていない人にも話す機会を与える人。スムーズに司会進行をする役割。

・ボケる人:会話を盛り上げるためにボケをねじ込む人。

・ツッコミをあうる人:突っ込むことで会話を盛り上げる人。

 

3.鍛えるべき能力

人それぞれ、得意な分野は異なるかと思います。

まずは、自分の能力が発揮できる役割を中心にこなしていきましょう。

 

話すのが苦手な人は、話題を提供する能力と、質問をする能力から鍛えてみましょう。

また、人に話を振る能力はビジネスにおいても活用できるので、こちらも鍛えていきましょう。それぞれ、以下のような方法があります。

 

・話題を提供する能力

You TubeSNSなどを活用し、流行っている話題をインプットしておきましょう。

深い知識は必要などありません。

詳しい人に教えてもらうことで会話が成立するのです。

 

逆に、知ったかぶりは嫌われるので注意しましょう。

 

・質問をする能力

質問はある程度テンプレート化できます。

普段から、多様な質問パターンを持ち合わせることで、会話に沿った質問ができるようになります。

新しい情報を引き出す質問と、話を整理する質問の2種類があります。

 

【新しい情報を引き出す質問】

会話に出てきた情報について、それがどんなものかより詳しく聞き出すような質問です。

物の形、色、大きさ、匂い、感触などを聞いてみましょう。

また、その時の感情について聞くことも汎用性があり、おすすめです。

 

【話を整理する質問】

相手が話した内容を、端的にまとめて復唱してみたり、抜けている部分を補足してもらうような質問です。

例)「なるほど!(相手の話の復唱)だったんだね」、「え?〇〇(相手の話の復唱)だったの?」、「なんで?」、「〇〇はどうしたの?」

 

・人に話を振る能力

人に話を振るためには、話す能力よりも見る能力が重要となります。

集団の中で、ほとんど喋っていない人がいれば、その人にも話を振ることでバランスを取りましょう。

 

話を振るタイミングを見極める必要もあります。

他の人の話をさえぎってはいけません。

 

自分が話すことよりも、全体のバランスを見極めること、話を振るタイミングを見極めることの2つの見る能力を高める必要があります。

 

4.グループワーク

集団の中で役割を決め会話を進めていくというのは、就職活動や研修などで行われるグループワークと同じです。

グループワークでは、明確に役割を決めたうえで課題に取り組みます。

それぞれが好き勝手に意見を述べるよりも、自分の役割に徹することでより高いパフォーマンスを発揮することができます。

 

グループワークでの役割には以下のようなものがあります。

・司会進行:順番に話を振ったり、話の長い人がいれば次に回す担当。

・タイムキーパー:定められた時間内での段取りを決め、残り時間に応じた進行を行う担当。

・書記:グループ内での意見を取りまとめる担当。

・発表担当:グループ内での意見を全体に向けて発表する担当。

 

5.空気を読むとは

集団にスムーズに馴染むためには、空気を読むことが求められます。

空気を読むというのは、以下のようなことを指します。

 

①誰も明確には言葉にしていないことを、状況や展開から察する。

集団で共同作業をしているような状態です。

みんなで目に見えない積み木を積み上げていくようなイメージです。

 

たとえば、一人がある映画の感想を言います。

続いて、別の一人がその映画の感想を言います。

すると、残りのメンバーも一人ひとり感想を言っていくという共同作業が生まれるのです。

 

②集団の中で共有されている話題を把握する。

集団内で会話をしているトークテーマを把握するということです。

みんなが好きな食べ物について話していたのに、急に誰かが映画の感想を言い出したら不自然になります。

 

もちろん、必ずしも全員が同じことを考える必要など有りません。

しかし、特に日本では、集団がまるで一人の人間であるかのように振る舞うのです。

集団の思考に沿わない発言を繰り返すと、集団から排除される恐れがあります。

※ある意味、②は①の中に含まれる内容かもしれませんが、ニュアンスが微妙に違うので分別しています。

 

6.空気に従う必要はない

空気を読むという行為は、状況を察することです。

ただし、必ずしもその状況に沿った行動を取らなければならないというわけでは有りません。

 

空気を読んだ上で、あえてその空気には沿わない行動をとっても良いのです。

ただし、空気を読んだ上で行動する場合と、空気を読めずに行動する場合とではリスクの大きさが異なります。

 

同調圧力に屈したくないという人も、空気を読んだ上で、自分のリスクを最小化する形で対抗することをおすすめします