もさおのためになる話

もさおが、ためになる話をします。

【ためになる話】本を読む価値とは

「良い食材と調理器具で、誰もが美味しい料理を作れるわけではない」

(出典:もさおの名言集)

 

今回は、本を読むことについて、とてもためになる話をしようと思います。

 

人はどのような目的で本を読むと思いますか?

本を読むことで、何が得られると思いますか?

 

「勉強のために読書をしなきゃ」となんとなく考えている方に向け、読書にはこんなメリットあるということをお伝えします。

 

 

1.情報としての価値

1冊の本には多くの情報が記載されています。

しかし、私は、情報を取得するツールとして本は最適ではないと考えています。

「情報を得たいから」「知識量を増やしたいから」という目的があった場合、本以外にも、ネットや新聞によって情報を取得することができます。

 

テレビを見ていて気になったワードがあり、調べてみようと思ったとき、本を読む人はいるでしょうか。

ほとんどの人は、スマホで検索すると思います。

情報の取得という行為において、本を読むことが他のツールよりも明確に優れているとは思いません。

 

本に書かれている内容も、要約サイトや動画などで容易に取得することができます。

本を読まなければ知ることのできない情報は、それほど多く存在しないはずです。

 

学ぶために本を読むことはとても役立ちます。

しかし、理由を明示せずに「本を読まないとバカになる」という人がいますが、これは明らかな誤りです。

 

バカなやつは、本を読んでもバカのままです。

 

バカではない人が本を読むことで、得られるものがあるのです。

 

2.論理的思考能力

それでは、本だからこそ得られるものはあるのでしょうか。

私が考える「本を読むこと」の最大のメリットは、論理的思考能力を鍛えられることです。

情報そのものより、その情報をどう組み立てるかということが重要なのです。

 

良書というのは、そこに書かれている結論そのものよりも、その結論に至る論理構成にこそ価値があります。

今も読みつがれる古典的な名著には、現在では誤りであると言える内容が記載されていることもあります。

しかし、執筆時点で得られる情報から、最良の結論を導くまでの過程にこそ、価値があるのです。

新しく得られた情報によって、その答えが誤りであったと判明しても、その道のりにおける価値が色褪せることはないのです。

 

現代人は、過去の偉人たちが到達できなかった多くの真理を、当たり前のように知っています。

ガリレオ・ガリレイの死後、地動説が主流になるまでは、ほとんどの学者は地球ではなく天が動いているのだと認識していました。

こんな当たり前のことも知らない人たちからも、多くの学ぶべきことがあるのです。

 

3.思考能力の鍛え方

果たして本を読むことによって論理的思考能力を鍛えることはできるのでしょうか。

 

物事を考えるには、言葉を知る必要があります。

本について考えるのであれば、「本」という単語を知っている必要があります。

また、単語の羅列のみで物事を考える事はできないので、文法を知る必要もあります。

では、単語と文法覚え、言葉を自由に用いることさえできれば論理的思考能力は身につくのでしょうか?

 

良い食材と調理器具さえあれば、誰しもが美味しい料理を作れるわけではありません。

 

高級食材を使って、劇物が生み出される可能性もあります。

また、美味しい料理をいくら食べても、それを作れるようにはなりません。良い文章を生み出すには、良い文章にふれる必要があります。

 

それは何かを書くときも、何かを考えるときも同様です。 

本を通して良い文章に触れることで、思考能力を鍛えるための1歩を踏み出すことができるのです。

 

4.主張のエビデンス

以上が私の意見なのですが、これを裏付ける具体的なデータを持ち合わせてはいないことを申し添えます。

自らの主張の正当性を証明するためには、エビデンスが必要となります。

 

今回の私の主張のような「個人の意見」は、エビデンスが最も弱いものとなります。

あくまで、私個人の経験に基いて検討した「断定はできないけれど、もっともらしい意見」程度に受け取ってください。

 

お聞きの方にも私の考えを理解してもらいたいとは思いますが、何事も、検証せずに鵜呑みにすべきではありません。

今後の経験によって、私の意見が変わる可能性すらあります。

 

それでも、私の主張するように考えることが、人生に役立つかもしれないと感じた方は、ぜひ取り入れていただければと思います。

これは、読書においても同様のことが言えます。筆者の主張を肯定しながら本を読むと、スムーズに読み勧めることができます。

 

まずは筆者の意見を肯定的に捉えることをおすすめしますが、鵜呑みにすることとは違います。

 

あくまで一つの主張であることを前提として受け取る必要があります。

 

5.オーディオブック

普段本を読み慣れていない人は、いざ本を読もうと思っても、なかなか継続できないものです。

本を買ったときが最もやる気に満ち溢れ、読み進めるにつれて熱意がなくなっていき、やがて断念してしまうというのが典型的な失敗例かと思います。

文字だけを読み続けるのは、ほとんどの人にとって苦行になります。

 

苦行を続けることが学ぶことだと考える方は、壁に頭を打ち付けていてください。

 

本を読むのが苦手な人に、私がおすすめするのは、本を聞くことです。

最近は、オーディオブックのアプリがいくつも出ています。

文字を読むことから聞くことにシフトすれば、取り組むためのハードルはグッと下がります。

 

現代社会では、目から取得する情報に偏りがちです。

耳から情報を取得することで、体の負担を分散することにも繋がります。聞いていて退屈な話は、読むほうがもっと大変です。

話がつまらない人との会話を思い出して、文字にしてみてください。

そしてその文章を読んでみてください。

おそらく、吐き気が止まらなくなるでしょう。

 

なかなか読書には集中できないという方は、まずは聞くことから始めてみてください。ラジオを聞くような感覚で、読書することができます。

 

6.読書術

本を読んだり聞いたりする際に、何か意識すべきことがあると思いますか。

 私は特にないと思っています。

 

まずはとにかくやりたいようにやってみることが大事だと思います。

何事も、楽しんで取り組むことが上達への近道です。

ルールに縛られていると、脳を活発に働かせることはできません。

どうやったら1番楽しんで読書できるか考えて、取り組んでください。

 

1ページ目から順に読む必要はありません。目次から気になる箇所だけを探して読んでみるのもありです。

つまらないと感じたら読み飛ばして構いません。

この読み方はオーディオブックでは特におすすめです。

人は無意識に興味のある情報を取捨選択します。

 

あまり集中せずに聞き流していても、興味のある話には自然と耳が傾くものです。

たとえば、自分が好きな人が誰かと会話していたら、5キロくらい離れてても聞こえますよね。

 

それと同じです。

 

とにかく、学ぶことは苦行ではありません。まずは、楽しむことを最優先にしてください。

 

本を読むときに、特別な意識は必要ありませんが、あえて課題を課すことで、楽しんで読める場合もあります。

たとえば、「その本の中で重要度の高い文章を10個見つけて順位付けをする」、「主張の矛盾点を見つけて論破する」、「書かれている内容はすべて実践する」などの課題が考えられます。

 

楽しんで取り組むためには、ゲーム性があったほうが良いかもしれません。

こんなふうに課題を設けたほうが読書にのめり込みやすいという人は、自分で課題を考えてみると良いと思います。

検証はできませんが、その本の中で最も多く使われている漢字を当ててみるというのも面白いかもしれません。私はやりませんが。

 

・速読について

速読を推奨する本が溢れていますが、私は特に速読を推奨はしません。

速読とは、多くの情報をどれだけ短時間でインプットできるかという目的だけに焦点をあてています。

 

本に書かれている情報を知るというのは、読書によって得られるものの一部に過ぎません。

効率を最優先するならば、そもそも読書という選択肢は適切ではありません。

要約サイトや要約動画を見漁ったほうが、よっぽど効率的だと思います。

 

読書において優先すべきなのは、やはり先程言ったとおり、楽しめることです。

効率という考えに縛られず、自由に読書すべきです。

 

ただし、速読こそが最も楽しめる読書法だと思う方には、速読を推奨します。

とにかく、他人の意見に縛られてはいけないのです。

自分を縛るときは自発的に縛ってください。

 

・説明法

本の内容を記憶に定着させる方法として、他人に説明できるように読むという方法があります。

文面をそのまま受け取るのではなく、誰かに説明するときにどうやって伝えるか、ということを考えながら本を読む方法です。

 

自分だったらどう説明するかということを考えることによって、頭の中でアウトプットを行えます。

自分流の説明文章を作ることで、筆者の考えを自分の言葉で構築していくことになるのです。

 

本の内容を自分の考えに変えることができるわけです。

 

これは、単に人の意見を受け売りにすることとは異なります。

筆者と同じ素材を使って、自分なりの文章を生み出すことで、論理的思考能力を鍛えることにもつながります。

本を読むことになれてきたら、他人に説明できるように読むことも心がけてください。

 

7.電子書籍

紙の本と電子書籍の違いについても触れたいと思います。

特に紙の本にこだわりがないのであれば、電子書籍で本を読むことをおすすめします。

 

本を購入するとき、何に対してお金を払っていると思いますか。

紙に対してではありません。本に書かれた内容に対してお金を払っているのです。

それならば、かさばらずに何冊も持ち歩ける電子書籍のほうが便利であると断言できます。

 

ただし、紙の本を手に取り、ページを捲って本を読むことがルーティン化している方は、電子書籍に慣れるまで時間がかかるかと思います。

人によっては、紙の本で読んだほうが情報を効率的に取得できるという場合もあります。

 

しかし、紙の本か電子書籍のどちらを主流にするか迷っているという方には、とりあえず電子書籍にしておきなさいと伝えておきます。

 

おわりに

読書を初めたいけど、何を読んだらいいか決められないという方は、ぜひこのブログを参考にしてください。

 

おすすめの本を要約した記事を掲載していますので、興味を持ったら実際に読んでみてください。

 

「良いことば」と出会い、触れることで、「良いことば」を自分のものにしましょう。