【ためになる話】「今取るべき資格とは?」
世間には、様々な資格があります。
資格に関心があっても、どれを取るべきか悩んでいる方も多いかと思います。
そんな人たちに、今取るべき資格について、説明したいと思います。
どの資格の勉強を始めようかと悩んでいる方は、ぜひ読んでみてください。
1.今取るべき資格
それでは早速、結論から申し上げます。
今取るべき資格とは何でしょう。
そんなものは、特にありません。
そもそも、何の資格を取ろうかと悩んでいる人は、特に資格を取る必要などありません。
取るべき資格というのは、その資格がないと、その行為が認められないものです。
たとえば、車を運転するには自動車の免許が必要となります。
弁護士になるには、弁護士の資格が必要となります。
資格がないとやりたい仕事ができないのであれば、その資格を取得するしかありません。
悩む余地などありません。
それでは、世間にあふれている「〇〇検定」のような、知識の習得度を証明する資格は不要なのでしょうか。
不要です。
繰り返しになるますが、やりたい仕事があって、その仕事をするために資格が必要という場合を除き、特に資格を取得する必要性はありません。
車の免許も、運送や営業の仕事をするのでなければ、必ずしも取得する必要はありません。
ただ、たとえ不要なものであっても、役立てる方法はありますが、その方法については後ほど説明します。
2.多くの資格が存在する理由
役に立たない資格が、世間にあふれているのはなぜでしょう?
その答えを探るために、まずは、その資格があることで誰が得をするのか考えてみましょう。
たとえば、私が「もさおのためになる話」の知識度を証明する「もさお検定試験」を始めたとします。
「もさお検定」には1級から3級までのクラスがあり、試験は年に12回行われます。
受験料は1万円で、毎年のべ100万人がこの試験を受験します。
受験料だけで、年間1億円の売上となります。
さらに、参考書や過去問の販売収益も見込めます。
資格があることで最も得をするのは、その運営団体なのです。
一方、「もさお検定」を取得した人には、どんなメリットがあるでしょう。
この資格を習得すれば、「もさおのためになる話」の知識があることを証明できます。
就活の際などに、これを活用することはできないでしょうか。
確かに、「もさおのためになる話」はとてもためにはなるのですが、公開しているものなので、内容を誰でも知ることができます。
情報の希少性は高くないということです。
また、限られた範囲の分野について、深い知識があったとしても、それを活用できる場面も限られています。
とはいえ、「もさお検定1級」ともなれば、記憶すべき知識量はかなりの量となるので、一定の記憶力を証明する事はできます。
しかし、採用活動において、志願者の記憶力はそれほど重視される項目ではありません。
このように、資格を取ったからといって、就活が有利になるわけではないのです。
3.〇〇検定の活用方法
しかし、活用方法が一切ないかというと、そんなことはありません。資格の活用方法について、例をあげたいと思います。
①自己PRの根拠とする
就職面接の際に、自己PRをする場面があるかと思います。
自分の強みを言うことはいくらでもできますが、その根拠として資格の取得をあげることができます。
「会計数字には強い、その根拠として簿記検定2級を取得した」
「知らないことを覚えるのは得意、その根拠として〇〇検定を取得した」
というように、自分の強みを客観的に証明するツールとして使うことができます。
しかしこれは、資格である必要はありません。
大学での勉強や、部活動、サークル活動、アルバイトなどであっても、自分の強みと結びつけることができれば、何でも良いのです。
たとえば、「自分には根性がある。その証拠としてずっと野球部を頑張り続けてきた」というのは、強みの理由付けになります。
だからといって、誰しもが野球部に入るべきではないのです。
資格の活用法はありますが、資格を取るべき理由にはなりません。
②勉強のモチベーションにする
資格を取得することをひとつの目標として、勉強することのモチベーションとすることはできます。
たとえ、その知識自体が役立つことはなくとも、知らない知識を記憶したり、効率よく勉強する方法を探す技術は資産となります。
特に学びたいこともなく、明確な目標がないと勉強が続けられないのであれば、勉強することのモチベーションとして、資格を活用することはできます。
しかし、興味のある分野でなければなかなか身になりません。
逆に、興味のある分野であれば、資格がなくとも初めからモチベーションがあるはずです。
内容はともかく、物事を体系的に学ぶ練習として資格の勉強を活用するようにしてください。
③精神的なマウントを取る
資格を取得することで、周囲の人間に対してマウントを取ることができます。
実体があるかどうかは別として、なんとなく優位性を感じることができます。
精神的なマウントを取ることで、自分に自信が持てるようになります。
自信を持つことは、積極性につながります。
ただし、相手を見下す態度を表面に出さないよう注意してください。
また、どうでも良いところで自分と他者を比較する癖がついてしまうと、関係ないところで自信を失ってしまうリスクもあります。
その点は注意してください。
以上、資格を役立てる方法を紹介しましたが、必ずしも資格を取るべき理由は思いつきませんでした。
おわりに
ちなみに、私は簿記検定2級とFP2級を持っています。