【生き方を変える】「3つの真実 人生を変える”愛と幸せと豊かさの秘密”」
今回は、「3つの真実 人生を変える”愛と幸せと豊かさの秘密”」という本について紹介します。
この本は、人生を変える考え方についてストーリー形式で説明しています。
会社経営の危機に陥った主人公のもとに、ある老人が現れ、主人公の考えの過ちを正していきます。
老人の教えについて解説します。
1.中心軸を定める
人生に失敗やピンチはつきものです。
そして、それらとどの様に向き合ったかで人生は変わるのです。
ピンチに陥って混乱していては、状況はさらに悪化するだけです。
混乱をしないためには自分の中心軸を定める必要があります。
たとえば、恋人を喜ばせるための計画が、恋人が遅刻したせいで失敗したとしても、恋人を攻めてはいけません。
恋人を喜ばせたいという本来の目的を見失ってはいけません。
恋人を喜ばせる方法は他にもあるはずです。
人生においても、自分が最も望んでいるものを明確にして、中心軸を定めるべきです。
【成功よりも幸福を】
成功して不幸な人生を歩むより、たとえ成功せずとも幸せな人生を歩むことを目指すべきです。成功と幸福は異なります。
人は、自分の目標としていることこそが、本当の幸せであると思いこんでしまうものです。
成功は幸せになるための手段に過ぎません。
莫大な富を持っていても、幸せにはなれるとは限らないのです。
【つながりを求める】
つながりこそ、幸せにつながる鍵なのです。
人は皆つながりを求めます。
本物のつながりは、自分が失敗したときにこそ手助けしてくれるものです。
失敗して人が離れていくのは、心の人間関係を築けていなかったということです。
他人からの評価を気にして生きるのは、他人の考えに依存した生き方です。
人から認められるために幸せを犠牲にしてはいけないのです。
今の世の中では、目に見える実績ばかりで評価されてしまう傾向があります。
2.愛のために生きる
人間の行動の動機は、愛と恐れだけです。
怒りという感情は恐怖から生まれます。人から認められたいという気持ちも、人から見限られることを恐れる気持ちから生まれるものです。
愛を動機に仕事をするべきです。
商売において最も大事なのは、世の中に貢献することです。
それは事業の大小に関わりません。
従業員や取引先に喜んでもらうのが商売の基本なのです。
これは社会だけでなく家庭でも取り組めます。
恐れに囚われ、愛を忘れてはならないのです。
【自尊心を満たす】
人は、愛のために生きるときに本当の幸せを感じます。
そのためには、恐れを動機にして行動してはいけません。
恐れによって行動しないために、まずは自らの自尊心を満たす必要があります。
自分で自分の自尊心を満たすのです。
ありのままの自分を認めましょう。
行動、行為や結果を評価するのではなく、存在を認めるべきなのです。
行為や結果だけを評価すると、それがうまく行かないときは存在を否定することにつながってしまいます。
3.3つの真実
【①人間は肉体を超えた存在である】
肉体そのものが自分自身なのではありません。
人間の意識は、宇宙や他の人の意識とつながっているのです。
ユングは、すべての人間は意識の奥底でつながっていることを発見しました。
そして、それを集合的無意識と呼びました。
ルドルフ・シェーンハイマーは、人間の肉体を構成する原子は1年ですべてが入れ替わることを発見しました。
物質としての肉体は、1年で別物となるのです。
五感は便利な道具ですが、五感に頼りすぎると、大切なものを見落としてしまいます。
五感で認識できるものだけが存在しているわけではありません。
人間の遺伝子は何者かが作ったかのように、計算され尽くして設計されています。
宇宙に意思があり、遺伝子を生み出したと考えることもできるのです。
宇宙には意思がないと証明した人物はいません。
既存の知識が全て正しいわけではないのです。
地動説や大陸移動説も、以前は認められていませんでした。
宇宙は奇跡的なバランスで成り立っており、自分や他人が存在するのも奇跡的な現象なのです。
【②人生は自分の心を映し出す鏡である】
人生における出来事は、心の中に存在する原因によって生じるのです。
心の底で認めたものは現実化します。
また、心の波長と同類の出来事が引き寄せられるのです。
幸せになりたいと願ってはいけません。
幸せになりたいと願うことは、現状が幸せでないと心の底で認めることになります。
幸せは求めるものではなく、今ここに見出すものです。
そのためには、あらゆるものに感謝の気持ちを持つ必要があります。
現状に対して心から感謝することで幸せになれるのです。
自分が他人に対して意図したことは、自分に返ってきます。
与える気持ちで生きていれば、他人から多くを与えられるのです。
奪ったものは、いずれ奪われます。
他人を裁いてはいけません。
他人を裁けば、いずれ自分が裁かれることとなります。
また、自分のことを裁いてもいけません。
主観を排除して、事実を中立的に判断し、そこから学ぶことが重要なのです。
今、何を感じているのかに注意を向けてください。
考えていることではなく、感じていることを知る必要があるのです。
普段から自分の感情と向き合っていないと、感情を把握するセンサーは鈍くなります。
自分の感情に気づかないと、感情に支配されてしまうのです。
感情をコントロールするには、まず自分の感情を把握する必要があります。
【③感情は、感じれば開放される】
自分の中にある感情は、しっかり感じるべきです。
マイナスの感情を感じないようにすると、むしろ心に残って囚われてしまいます。
自分の感情を抑圧していると、他人の感情も抑圧しようとします。
感情に「良い悪い」はないのです。
感情と思考は分けて考えましょう。
マイナスの感情の存在を否定せず、思考をプラスに変えることが重要なのです。
怒りという感情は、本来感じるはずであった不安や恐れを打ち消すために生じる、二次的な感情です。
本来の感情である一時的感情に目を向けるべきです。
子供の頃の自分を想像して、子供の頃の自分が今の状況で何を感じるか想像することで、一次的感情と向き合うことができます。
不安と向き合った上で、恐れる必要はないと自分に声をかけることで、恐れや不安をコントロールできるのです。
【愛のために生きる】
愛とは、相手の幸せに貢献したいという思いです。
しかし、相手の気持を尊重せずに、相手を支配しようと考えるのは、相手に依存する執着愛であり、幸せにはつながりません。
相手の考えを変えようとするべきではありません。
ただし、必ずしも考えに賛同する必要はありません。
自分の考えと相手の考えが異なっていたとしても、互いに尊重しあうべきです。
愛はまず身近なところから構築しましょう。
ただし、愛の対象を限定してはいけません。
すべての人類、生物、存在の幸せを願うべきです。
自分たちだけが幸せであれば良いというのは、愛ではなくエゴなのです。
愛は思っているだけでは存在していると言えません。
言葉や態度で表現して、初めて愛が生じるのです。
おわりに
最後に、老人の教えをまとめます。
まず、自分の中心軸を定め、自分の望みを明確にしましょう。
そして、幸せの鍵を握るのは人との繋がりです。
ただし、つながりを失う恐れに囚われてはいけません。
恐れではなく愛を動機にして生きるべきなのです。
そのためには、自尊心を満たす必要があります。
自尊心を満たすには、3つの真実を習慣化することが重要です。
宇宙とのつながりを感じること、
感謝できることを探して感謝すること、
自分の感情と向き合うことを習慣化しましょう。