もさおのためになる話

もさおが、ためになる話をします。

【ためになる話】「アウトプット勉強法」

 

どうせ勉強するなら、効率よく勉強したいと思いませんか?

できるだけ少ない労力で物事を覚えるにはどうしたら良いでしょうか。

 

科学的に証明された方法で勉強することにより、効率的に記憶できるようになります。

 

 

1.短期記憶と長期記憶

脳には、何かを記憶する機能が大きく分けて2つ存在します。

 

すぐに覚えてすぐに忘れてしまう「短期記憶」。

そして、何十年にも渡って記憶される「長期記憶」です。

 

たとえば、「今日やることリスト」の内容は、明日以降も覚えておく必要はないため、短期記憶として処理すべきです。

一方、キャッシュカードの暗証番号は、そのカードを使い続ける限り忘れてはいけないため、長期記憶として処理すべきです。

 

個人的な例を出すと、私が誰かにお金を貸したことは、忘れてはいけないため、長期記憶として処理すべきです。

一方、お金を返してもらったことは覚えておく必要がないため、短期記憶として処理すべきなのです。

 

勉強をする際は、すぐに忘れてしまう短期記憶ではなく、長期記憶に残していく必要があります。

たとえば、資格の勉強内容を短期記憶に記憶しても、勉強してから受験するまでの間に、忘れてしまっては意味がありません。

 

それでは、長期記憶に記憶するための勉強法とはどのようなものでしょうか。

 

2.アウトプット勉強法

勉強方法をおおまかに2分すると、インプットとアウトプットに分けられます。

 

インプットとは、教科書や参考書を読んだり、授業で先生の話を聴くことなどが当てはまります。

一方で、アウトプットとは、単語を紙に書いたり、声に出したり、問題を解いたりすることを指します。

 

長期記憶に残りやすいのは、アウトプットによる勉強です。

いくら本を読んだり話を聴いたりしても、短期記憶にしか残らないのです。

自分の頭で考えるなどの行動に移すことで、長期記憶に記憶されていくのです。

 

思い出してみてください。

昔、人に言われた言葉や、本で読んだ内容を、しっかり覚えていますか?

その内容よりも、自分がどう感じたか、何を考えたかということの方が記憶に残っているはずです。

 

映画を観た後に、「めちゃくちゃ良い映画だったね」と言いながら、内容はよく覚えていないというのは、私だけではないはずです。

 

また、自転車の乗り方や、箸の持ち方を忘れることはありませんよね?

インプットによって長期的に記憶しているのは、自分の名前ぐらいではないでしょうか。

しかし、自分の名前についても、紙に書いたり、名乗ったりすることでアウトプットの機会は多いものです。

もしかしたら、そんなアウトプットの機会がなければ、自分の名前ですら忘れてしまうことがあるのかもしれません。

 

3.インプットとアウトプットの定義

ただし、ここで注意すべき点があります。

インプットとアウトプットの定義を明確にしておく必要があるのです。

勉強におけるインプット・アウトプットについて、この記事では次のように定義しています。

 

インプット:教科書や参考書を読む、先生の話を聴く

アウトプット:単語を紙に書く、声に出す、問題を解く

 

一方で、次のように解釈することもできます。

インプット:勉強すること

アウトプット:テストで結果を残すこと、良い成績を取ること

 

たとえば、仕事におけるアウトプットとは、利益を上げることなど、結果を残すことと解釈されます。

そのため、勉強におけるアウトプットも、結果を出すことと解釈されても間違いではありません。

 

この解釈をすると、アウトプットを重視するということは、勉強する過程よりも、テストや成績の結果を重視しろという意味に取られてしまいます。

 

繰り返しますが、この記事で推奨しているアウトプットとは、「単語を紙に書く、声に出す、問題を解く」といったものです。

その点は、誤解しないよう注意してください。

 

4.実例

アウトプット勉強法の例を紹介したいと思います。

今回の記事を書くことも、アウトプット勉強法のひとつです。

 

記事の内容は、「学びを結果に変えるアウトプット大全」(樺沢紫苑)を参照しています。

記事を書くにあたって、まずはこの本の内容を、ある程度インプットする必要があります。

しかし、このインプット作業だけでは、短期記憶にしか記憶されません。

 

本に書かれている内容を思い出しながら、自分なりの文章にして記事にするという行為は、アウトプット勉強法そのものです。

 

例えば、「短期記憶」と「長期記憶」について説明するとき、誤った説明をしないよう、その単語を調べ直したりします。

このような行為を経ることで、ただ読んだだけの場合よりも、記憶が定着することにつながるのです。

 

効率的に勉強するためには、必要最小限のことだけを記憶したほうが良いように思えます。

仕事や勉強において効率化を図るのは大事なことです。

しかし、勉強すること、特に記憶することについては、あえて余計な手間を掛けた方が効率的なのです。

これは、情報を結びつけて記憶するほど、思い出しやすいという理由もあります。

 

たとえば、村田次郎さん(架空の人物です)の名前を覚えるのに、余計な情報量を増やさないためには、名前の情報だけがあれば十分です。

しかしこの人物が、「世界で初めて口笛を吹いた人」だったとしたら、より記憶に残るのではないでしょうか。

 

効率の良い勉強をするために、ある意味非効率な方法が適している場合もあるのです。

科学的な根拠に基づいた、最善の勉強法を身につけましょう。