【ためになる話】就職面接必勝法「説得の要素」
「1つではなく、2つの武器を持ちなさい」(出典:もさおの名言集)
今回は、就職面接の必勝法について説明します。
私が新卒の頃の就職面接では、この必勝法を持っておらず、就職活動に苦戦しました。
そして、社会人5年目の頃に転職を決意し、転職活動における面接でこの必勝法を活用しました。
学生時代にこの必勝法を知っていれば、就職活動はもっとうまくいっていたと思います。
ちなみに、この方法は面接の時に限らず、人を説得する際に活用することができます。
誰かからお金を貸してほしいときや、借金を肩代わりしてほしいとき、そして生活費を工面してほしいときなどにも、活用できます。
1.説得力の3要素
エトス、パトス、ロゴスという言葉を聞いたことがあるでしょうか。
結論から言うと、これが必勝法です。
あまりピンとこない方は、ぜひこのまま読み進めてください。
エトス、パトス、ロゴスというのは、説得力の3要素です。
就職面接は、面接官に自分を採用させるよう説得する行為なのです。
この3要素を満たすことで、相手を効果的に説得することができます。
「信頼(エトス)」
まずは自分の話を聞いてもらうために、信頼を得る必要があります。
そのためには服装や清潔感、時間を守ることなどが重要となります。
面接を受けられる時点で、そのほとんどはクリアできているはずなので、多くは触れません。
「情熱(パトス)」
面接官を説得するためには、この会社で働きたいという熱意を伝える必要があります。
熱意がなければ、会社のために働くことなどできません。
「不満が生じたら辞めてしまうのでは?」と思われてしまいます。
どうしてもこの会社、もしくはこの業界で働きたいという意思を伝えましょう。
その際に、自分のエピソードを話すのが効果的です。
少し極端ですが、わかりやすい例を紹介します。
「自分はこの会社のサービスによって人生が変わった。だから今度は私がこのサービスを提供して、人の人生を変えたい」
「こんな経験から、この仕事の重要さを知った。ぜひこの仕事をしたい」
「実体験からこの業界にはこんな問題点があることを学んだ。自分の力で変えていきたい」
このようなエピソードは、多少脚色しても問題ありません。
なお、自分の熱意を伝えた際に、「それ、うちの会社じゃなくてもできるよね?」と切り替えされることがあります。
この切り返しにどう答えるかは、後ほど説明します。
「論理(ロゴス)」
この必勝法の肝は、パトスとロゴスの2つの側面から、攻略法を考えることにあります。
熱意だけではだめなのです。
理屈をしっかり詰めておくことも重要です。
理屈だけでもだめなのです。
情熱と論理の両方を兼ね揃える必要があるのです。
面接官側の立場で考えてみましょう。
相手から情熱を引き出す場合「なぜあなたはこの会社で働きたいのですか?」という質問になります。
そして、論理を引き出す場合「なぜあなたを採用する必要があるのですか?」という質問になります。
この答えをそれぞれ用意しておいてください。
これについても、自分のエピソードを話すのが効果的です。
また簡単な例をあげてみましょう。
「こんな経験から、自分にはこのような能力があることがわかりました。その能力は、この会社で、こうやって活かせます」
「この業界で求められる能力を十分に身に着けています。なぜなら、こんな経験をしてきたからです」
もちろん、このようなエピソードも、多少脚色して問題ありません。
なお、この論理は正確に当てはまらなくても構いません。
すでにその場で働いている面接官と、まだ働いていない学生では、手に入る情報量が圧倒的に違います。
極論を言うと、間違っていても良いのです。
手に入る情報をもとに、自分にできる限り考え抜くことが大事なのです。
2.タイヤとエンジン
以上が、就職面接必勝法のポイントです。
パトス(情熱)とロゴス(論理)を車に例えると、情熱がエンジンで論理がタイヤです。
強力なエンジンを備えていても、それが求められている方向に進んでいくかわかりません。
高性能のタイヤを備えていても、推進力が不足していれば、車は進んでいきません。
この両方を備えていることを、しっかりアピールしてください。
ちなみに、お金お貸してほしいときは、どれだけお金を借りたい気持ちが強いのか、そして、どうしてお金を借りたいのかを具体的に説明しましょう。
できれば、そのお金を返す気持ちの強さと、その方法についても具体的に説明できるとなお良いです。
3.なぜこの会社なのか
それでは、先程触れた、「それ、うちの会社じゃなくてもできるよね?」という質問に対しての回答方法を説明します。
そもそも、この会社でなければできないことなんて、ほとんどないのです。
仮にそれがあったとして、「この会社でしかできないことをやりたい熱意」だけでは、採用する理由になりません。
面接の回答に正解はありませんが、この質問に対する模範解答のひとつとして参考にしてください。
「それ、うちの会社じゃなくてもできるよね?」
「はい、でもここで働きたいのです」
「なぜなら、御社のこの(サービス・ブランド・創業者・理念など)が好きだからです」
まずはどれだけそこで働きたいのかを伝えてください。(情熱)
そして、その理由を説明してください。(論理)
面接の場では緊張してなかなか頭がまわらないため、志望動機については、パトス(情熱)とロゴス(論理)を十分に伝えられるよう準備しておいてください。
面接官からの質問に対して、その場でこの2点を伝えられる回答が考えられるようになれば完璧です。
そのために大事なのはとにかく経験することが大事です。
何十社も面接を受けて落とされる人はいくらでもいます。
自分がそうなったとき、悲観的になる必要はありません。
お金を払わずに勉強の機会を手に入れられたのです。
どれだけ早く内定を勝ち取るかが、今後の人生の成功に関わるわけではありません。
人生に失敗はありません。
もしあるとすれば、それはあなたが諦めたときだけです。